防水工事の必要性
建物はどうしても水が内部に入り込むと耐久力が弱くなってしまう性質があります。
例えば、屋根・ベランダ・廊下からの雨漏り・水漏れが建物内部に浸透することが原因となり、木材や鉄筋が腐食してしまいます。建物を支える木材や鉄筋が腐食によりもろくなってしまえば、建物自体の寿命も短くなり、資産価値が下がってしまいます。
そういう漏水による建物被害を防ぐ役割をするのが防水工事。
何十年と長く快適に住んでいきたい住まいだから、防水工事を定期的に行う必要性が出てきます。定期的にメンテナンスをすることで建物の寿命を延ばし、資産価値を守ってくれる役割を担っている工事です。
防水工事のタイミングとは?

建物への水の漏水による被害は、すぐにはわからず徐々に現れてくるもの。建物の中に留まって木材や鉄筋を侵食することもあります。
そうなる前に、上記のような症状が確認できるようであれば、業者に点検依頼を行うことをおすすめします。点検の結果、防水工事をする必要がない場合もあります。しかし、すでに漏水していた場合などは早めの対処が建物を守る上で必要です。
トラブルが現れる前に定期点検を行なっていると安心できますね!
防水工事の種類
実際に防水工事を考えてみると、たくさんの種類があり、何を頼んだらいいのか迷ってしまいます。
迷ったら診断をしてもらい、予算や希望と状況を見て判断するのが一番いい方法なのですが、事前に知っておきたいという方も。そんなときは下記の表を参考にしてください。それぞれの防水工事により適用箇所を判別することができます。
| 種類 | 特長 | 施工に適した箇所 | 耐用年数  (露出断熱仕様)  | 
|---|---|---|---|
| FRP防水 | 
        ・耐久性・耐薬品性が高い  ・表面が硬くしなやか ・軽量である ・継ぎ目がなく強度が高い ・歩行性に優れている ・硬化時間が短く工期が短い ・カラーバリエーションが豊富  | 
    
        ・ベランダ  ・屋上駐車場 ・ビル、マンションの屋上 ・プール ・浴室 ・船舶  | 
    約10~13年 | 
| ウレタン防水 | 
        ・複雑な形状でも馴染みやすい ・既存の防水層上からでも塗布可能 ・耐久性が高い  | 
    
        ・ベランダ ・ビル、マンションの屋上 ・駐車場 ・観覧席 ・スポーツのできる屋上コート ・学校  | 
    約10~13年 | 
| アスファルト防水 | 
        ・防水層が厚く防水性能が高い ・耐久性が高い ・比較的安価  | 
    
        ・ベランダ ・廊下 ・ビル、マンションの屋上  | 
    約17~25年 | 
| ゴムシート防水 | 
        ・耐候性、耐磨耗性、防音性が高い ・軽量である ・比較的安価 ・施工が容易で工期が短い ・衝撃に弱い  | 
    
        ・ベランダ ・ビル、マンションの屋上 ・屋根の補修  | 
    約13~15年 | 
| 塩化ビニルシート防水 | 
        ・耐候性、耐摩耗性が高い ・軽歩行が可能 ・塗り替えの必要がない ・延焼しにくい ・施工が容易で工期が短い ・カラーバリエーションが豊富 ・衝撃に弱い ・シート結合部が剥離しやすい ・焼却するとダイオキシンの心配がある  | 
    
        ・ベランダ ・廊下 ・ビル、マンションの屋上 ・プール ・屋根の補修  | 
    約13~15年 | 
施工事例
露出アスファルト防水


コンクリート押え


シート防水


ウレタン防水


ルーフバルコニー


ベランダ


開放廊下



 








